富山県の山城・城跡

御峰城(おみねじょう:土山砦)

富山県南砺市(旧福光町)土山(地図

 もともとここは、浄土真宗の蓮如が「土山(どやま)御坊」を設けた場所でもあり、一向一揆とも関係があるようだ。また、礪波郡と加賀二俣を結ぶ「加州二俣間道」にも近く交通の要所でもあった。 別名「土山砦」とも言われる。
 天正12、13(1585)年ごろ、佐々成政により築かれ、その家臣の稗田善助・青木孫右衛門を守備させたという(越登賀三州志)。加賀前田氏への国境警備の為のものであろう。(撮影2008年5月)

御峰城航空写真
航空写真/土山御坊も含む
(昭和50年・提供:国土画像情報 国土交通省)

御峰城航空写真
城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)

御峰城登山口
御峰城登山口。特に何も表示はない。

堀切
城の南にある堀切 。
写真左方向が本丸方面、右の高台にも郭がある。


堀切を北側から眺める。南郭である。
切岸は極めて急。登るのに一苦労。


その堀切を登ってみる。
城の南側にある郭跡。実は主郭より広い。


堀切から更に主郭に登る道。
これは水道工事の為、後世につけられた道である。
写真左側の尾根沿いにも小さな郭が存在する 。

御峰城本丸跡
御峰城主郭。すばらしい眺めである。
現在、土山地区の貯水タンクが設置されている。


主郭の北西方向下段に帯郭がある


土山地区内の畑に残る土塁跡。